あなたの心臓と血管を、大切に守ります
「動悸がして不安」「血圧が高いと言われた」「胸が痛くなることがある」―心臓や血管の症状は、誰もが不安を感じるものです。でも、あなたはその不安を一人で抱える必要はありません。
当院の循環器内科では、患者様お一人おひとりの状態に合わせて、丁寧な診察と分かりやすい説明を心がけております。早期発見・早期治療で、多くの循環器疾患は適切に管理できます。どんな小さな症状でも、まずはお気軽にご相談ください。

- 経験豊富な専門医と共に頑張れる診療体制
- 循環器疾患の重要ポイントを分かりやすく説明
- 看護師が日常生活のアドバイスでサポート
「長年、高血圧で薬を飲んでいましたが、なぜ薬が必要なのかよく理解していませんでした。水谷内科では、血圧の仕組みから薬の効果、生活習慣の大切さまで、図を使って丁寧に説明してくださいました。今では自分の体の状態を理解して、前向きに治療に取り組めています。」
65歳男性(高血圧症・通院歴3年)
こんな症状はありませんか?
- 動悸や息切れがする
- 胸が痛む・締め付けられる
- 脈が乱れる感じがする
- むくみが気になる
- 血圧が高いと言われた
- 疲れやすい・息苦しい
- 階段や坂道で息切れがする
- 夜間に呼吸が苦しくて目が覚める
上記の症状が続く場合、心臓や血管の異常が隠れている可能性があります。特に複数の症状がある場合や、症状が徐々に悪化している場合は要注意です。
早期発見・早期治療が大切ですので、気になる症状があればお早めにご相談ください。
緊急受診が必要な症状
- 突然の激しい胸痛(特に圧迫感や締め付け感を伴う場合)
- 呼吸困難が急に悪化した場合
- 冷や汗・吐き気を伴う胸部不快感
- 片側の腕や顎、背中への放散痛がある場合
- 急な意識障害やめまい、片側の手足の脱力がある場合
これらの症状は、心筋梗塞や脳卒中などの緊急疾患の可能性があります。症状がある場合は、すぐに救急車(119番)を呼んでください。
循環器症状を理解する
循環器の症状は、時に不安を感じさせるものですが、症状の特徴を知ることで適切なタイミングで受診することができます。
動悸ってどんな感じ?
動悸は「心臓がドキドキする」「胸がバクバクする」といった自覚症状です。運動時や緊張時の一時的な動悸は正常ですが、突然の激しい動悸や長時間続く動悸、特にめまいや胸痛を伴う場合は注意が必要です。
動悸の種類によって治療法が異なりますので、いつ、どのような状況で起こるか、どのくらい続くかなどを医師に伝えていただくと診断の助けになります。
胸痛と心臓の関係
胸痛には様々な原因があり、必ずしも心臓の問題とは限りません。しかし、「締め付けられるような」「重苦しい」「圧迫されるような」胸痛は、心臓の血管(冠動脈)の問題を示唆していることがあります。
また、労作時(階段の上り下りなど)に起こる胸痛や、安静にしても治まらない胸痛は、早めに受診することをおすすめします。
「動悸が起きると『心臓が悪いのでは』と不安でたまりませんでした。検査の結果、ストレスが原因の期外収縮と診断されました。先生からは『命に関わるものではない』と説明を受け、安心して日常生活を送れるようになりました。症状が出たときの対処法も教えていただき、今は不安なく過ごせています。」
42歳女性(期外収縮)
高血圧について

高血圧は、日本人の約3人に1人が持つと言われる非常に身近な病気です。自覚症状がほとんどないため「サイレントキラー(静かな殺し屋)」とも呼ばれ、放置すると脳卒中や心筋梗塞などの重大な病気のリスクを高めます。
当院では、まず生活習慣の見直し(減塩、適度な運動、禁煙など)から始め、必要に応じて薬物療法を組み合わせて、血圧の安定的なコントロールを目指します。
また、家庭での血圧測定の重要性もお伝えしています。家庭血圧は病院での血圧よりも実際の状態をよく反映することが多いため、正しい測定方法と記録の仕方をご指導しています。
当院での高血圧治療の特徴
- 個々の生活スタイルに合わせた無理のない生活指導
- 患者さんの状態に合わせた最適な降圧薬の選択
- 継続的な血圧管理と合併症予防
- 家庭血圧測定の指導と評価
不整脈について

「心臓がドキドキする」「脈が飛ぶ感じがする」といった不整脈の症状でお悩みの方は少なくありません。不整脈には様々な種類があり、症状や重症度も異なります。
当院では、心電図や心エコー検査を通じて不整脈のタイプを正確に診断し、それぞれの原因や重症度に応じた適切な治療法をご提案します。
多くの不整脈は薬物療法で症状を軽減できますが、より専門的な治療が必要な場合には、専門医療機関と連携して最適な治療につなげています。不整脈の中には、心房細動のように脳梗塞のリスクを高めるものもあるため、早期の適切な治療が重要です。
主な不整脈の種類
- 期外収縮 — 脈が「飛ぶ」感じがする、通常は命に関わらない不整脈
- 心房細動 — 脈が不規則で速くなる、脳梗塞リスクが高まる
- 発作性上室性頻拍 — 突然始まり突然終わる速い脈、動悸が強い
- 洞不全症候群 — 脈が遅くなり、めまいや失神の原因になることも
「突然の激しい動悸で救急搬送されたことがきっかけで、発作性上室性頻拍と診断されました。今は水谷内科で定期的に診ていただき、発作の頻度もぐっと減りました。もし発作が起きた時の対処法も教えていただいたので、以前のような不安はなくなりました。」
38歳男性(PSVT・通院歴2年)
狭心症・心筋梗塞について

早期発見・早期治療が命を救います
狭心症と心筋梗塞は、心臓の血管(冠動脈)に問題が生じる病気です。狭心症は血管が一時的に狭くなる状態、心筋梗塞は血管が完全に詰まってしまう状態です。
胸痛や胸部圧迫感、特に労作時(階段の上り下りなど)に起こる症状や、冷や汗・吐き気を伴う症状がある場合は、これらの病気の可能性があります。
当院では、心電図や各種検査を通じてリスク評価を行い、生活習慣の改善指導や薬物療法を提供しています。必要に応じて、専門的な検査や治療が可能な総合病院への紹介も迅速に行っています。
狭心症・心筋梗塞の警告サイン
- 胸の中央部の痛みや圧迫感(「締め付けられる」「重い物が乗っている」感じ)
- 痛みが左腕、首、顎、背中に広がる
- 冷や汗、吐き気、息切れを伴う
- 安静にしても10分以上続く胸痛
- 特に高齢者では、疲労感や息切れのみが症状のこともある
これらの症状が現れたら、すぐに医療機関を受診してください。特に激しい症状の場合は救急車(119番)を呼びましょう。
心不全について

適切な管理で生活の質を保てます
心不全は心臓のポンプ機能が低下し、息切れやむくみなどの症状を引き起こす状態です。高齢者に多い疾患ですが、現在は様々な治療法の進歩により、適切な治療で症状を軽減し、生活の質を維持することが可能になっています。
当院では、心臓の状態を詳しく調べ、薬物療法や生活指導を通じて心臓への負担を軽減し、日常生活の質の向上を目指します。
特に塩分制限や水分管理、定期的な体重測定による自己管理が重要です。当院では患者様やご家族に対し、心不全の症状悪化のサインや対処法についても詳しくお伝えしています。
心不全の主な症状
- 息切れ(特に横になると悪化)
- 疲れやすさや活動耐性の低下
- 下肢のむくみ
- 夜間の呼吸困難で目が覚める
- 急な体重増加(水分貯留による)
これらの症状に心当たりがある方は、早めにご相談ください。
「心不全の診断を受けた時は、もう長く生きられないのかと思いました。でも水谷先生に『きちんと管理すれば普通の生活を送れる』と言われ、希望が持てました。塩分制限や毎日の体重測定など、最初は大変でしたが、今では習慣になり、症状も安定しています。何より、不安な時にいつでも相談できる場所があるのが心強いです。」
78歳女性(心不全・通院歴4年)
診療・検査について
当院では、患者様の症状や状態に合わせて、循環器疾患の診断に必要な様々な検査を行っています。検査の前には、目的や方法についてわかりやすくご説明いたします。
- 心電図検査
- 心エコー検査
- 血圧脈波検査(動脈硬化の評価)
- ホルター心電図(24時間心電図)
- 血液検査(心機能マーカー、脂質など)
- 胸部レントゲン検査
これらの基本的な検査で異常が見つかった場合や、より詳しい検査が必要な場合には、連携している専門医療機関をご紹介し、適切な診断・治療につながるようサポートいたします。
当院では患者様に検査の結果をわかりやすく説明し、どのような治療が必要か、どのような生活上の注意が必要かをご理解いただけるよう努めています。不明点やご不安があれば、どんなことでもお気軽にご質問ください。
循環器疾患と生活習慣
心臓や血管の健康は、日々の生活習慣と密接に関係しています。適切な生活習慣の改善は、薬物療法と同等かそれ以上に重要な場合もあります。
心臓と血管を守る生活習慣
- 減塩 — 1日の塩分摂取量は6g未満が理想です
- バランスの良い食事 — 野菜・果物の摂取を増やし、脂質の取りすぎに注意
- 適度な運動 — 毎日30分程度のウォーキングが効果的
- 禁煙 — 喫煙は循環器疾患の最大のリスク因子の一つです
- 節酒 — 過度の飲酒は血圧上昇や不整脈の原因になります
- ストレス管理 — 十分な睡眠とリラクゼーションの時間を
- 体重管理 — 肥満は高血圧や糖尿病のリスクを高めます
当院では、一人ひとりの生活環境や嗜好に合わせた無理のない生活改善プランをご提案します。「全部やらなきゃいけない」というわけではなく、できることから少しずつ始めていくことが長続きのコツです。
また、定期的な通院と服薬の継続も重要です。症状がなくなったからといって自己判断で薬を中止すると、病状が悪化することがあります。疑問や不安があれば、遠慮なくご相談ください。
循環器疾患の予防と早期発見
循環器疾患は、早期発見と適切な管理が何よりも大切です。特に以下のような方は、定期的な健康チェックをおすすめします。
- 血縁者に心臓病や脳卒中の方がいる
- 高血圧、糖尿病、脂質異常症がある
- 肥満、喫煙習慣がある
- 40歳以上で運動不足がち
- ストレスが多い生活を送っている
当院では、検診結果の評価や生活習慣の見直し、リスク因子の管理など、循環器疾患の予防に重点を置いた診療も行っています。「まだ症状はないけれど心配」という方も、ぜひご相談ください。
循環器疾患を予防するための3つのステップ
- 自分のリスクを知る — 血圧、血糖値、コレステロール値、肥満度など
- 生活習慣を見直す — 食事、運動、禁煙、ストレス管理
- 定期的な健康チェック — 早期発見・早期治療のために
よくあるご質問
- 「動悸はどの程度あれば受診すべき?」
- 動悸が「頻繁に起こる」「動悸とともに胸痛や息切れがある」「動悸で日常生活に支障がある」「突然始まり突然終わる激しい動悸がある」場合は、早めの受診をおすすめします。不整脈の種類を特定し、適切な治療を行うことで症状が改善することが多いです。
- 「家庭で測る血圧と病院の血圧が違うのはなぜ?」
- 緊張や環境の変化で血圧は変動します(白衣高血圧)。実は家庭での定期的な測定値の方が、実際の状態をよく反映していることが多いです。当院では測定記録をお持ちいただくことをおすすめしています。測定方法についても、詳しくアドバイスいたします。
- 「心臓の薬は一生飲み続けなければならないの?」
- 疾患の種類や重症度によって異なります。高血圧や心不全などの慢性疾患は長期的な治療が必要なことが多いですが、薬の種類や量は症状の変化に応じて調整していきます。自己判断での中止は危険ですので、変更や中止を検討される場合は必ず相談してください。
- 「心臓の病気は遺伝する?」
- 家族歴は重要なリスク因子の一つです。ご家族に心疾患や脳卒中の方がいる場合は、定期的な検査でリスク管理を行うことをおすすめします。ただし、生活習慣の改善によって発症リスクを大きく下げることができますので、早めの予防対策が大切です。
- 「運動はどの程度すればいいの?」
- 基本的には、「息が少し弾む程度の強度で、30分程度の有酸素運動を週に3〜5回」が理想です。ただし、心臓の状態によって適切な運動量は異なりますので、当院では患者様の状態に合わせた具体的な運動プランをアドバイスしています。
医師からのメッセージ
心臓や血管の症状は、時に不安や恐怖を感じさせるものです。しかし、早期発見と適切な治療、そして生活習慣の改善によって、多くの循環器疾患はコントロール可能です。
当院では、患者様お一人おひとりのお話をじっくり伺い、不安を和らげ、一緒に最適な治療法を見つけていくことを大切にしています。「この症状は大丈夫かな?」と思われる小さな変化でも、遠慮なくご相談ください。
私たちは、あなたの心臓と血管の健康を守り、毎日を安心して過ごせるようサポートします。一緒に健やかな未来を目指しましょう。